【クリエイター向け】ストックサイトのおすすめ一覧
個人または企業向けにイラストや画像、動画や音楽、様々な素材を販売している「ストックサイト」。皆さんはどれくらいご存じですか。
かくいう私、2022年は Adobe Stock を中心に活動をしていました。その間、様々なストックサイトも新たな試みを始めたり、ストックサイトではなかったのにストックサイトとして公開宣言をしているサイトも登場しています。
この記事では2023年から私自身も投稿先を広げたく、調査した内容をまとめています。これからストックサイトを始めたい方や、同じように投稿先を増やしたい方のご参考になれば幸いです。
ストックサイトとは
イラストレーターやフォトグラファー、デザイナーなどなど、多種多様なクリエイターが素材を投稿し、販売した収益の一部を報酬として受け取れる仕組みが備わっているサイトです。企業が運営しているサイトもあれば、個人が自身の作品を販売する目的で運営しているケースもあります。
今回は、主に企業がストックサイトを運営している場合に限定して調査します。
ストックサイトを選ぶ際の注意点
ストックサイトに並んでいる素材を有料で購入するか、無料で入手可能なのかを買い手の観点で言えば、無料の方がうれしいですね。ただし、無料で入手できるストックサイトが必ずしもクリエイターにとって良いかどうか、はまた別の話です。
ストックサイトを選ぶ際の注意点の一つに「著作権の譲渡が必要かどうか」という観点があります。初心者の方は、自分の作品を自分の作品として売れることをまず絶対条件としてサイトを選ぶことを推奨します。
ストックサイトの種類
私自身が体験しているサイトもあれば、これからチャレンジするサイトもあります。今回はまとめてご紹介します。いずれも有料サイトであり、著作権はクリエイター自身に帰属するもの、という条件で記載しています。
※各サイトごとの規約詳細は、各社のWebサイト情報をご確認ください。
Adobe Stock
Adobe社が運営するストックサイトです。世界規模で運営されており、大手企業の広告部門ならアカウント登録している企業が大半ではと推察します(私の勤め先もアカウント登録しています)。
Adobe製品との相性がよく、Photoshop や Illustrator を使うクリエイターも多いのが特徴です。製品の仕様情報やマニュアルも充実しており、初心者でも安心して使うことができるストックサイトです。
PIXTA
日本に本社を構える企業、ピクスタ株式会社が運営する国内大手のストックサイトです。日本を拠点とするため、マーケット対象も日本。ですから日本語で検索するユーザーも多いのがPIXTA社の特徴。ストックイラスト界隈のレジェンドたちも大半はAdobe Stock と PIXTA は登録している印象です。
クリエイター向けのストック活動に特化したセミナーなども盛ん。年間の売れ筋などのヒント情報も盛り沢山です。
iStock
ゲッティ・イメージズ・セールス・ジャパン合同会社が日本向けに運営しているストックサイトです。ゲッティ・イメージズ社自体はグローバル企業で、ストックサイト運営の老舗。主に写真をベースに販売が可能です。ストックイラストは、2022年時点では残念ながらベクターデータの販売はできません。JPEG形式での販売は可能です。
スマホで写真を撮って、その写真を投稿するところから始めたい人には、向いているかもしれません。ややアプリに癖はありますが、スマホ一台で完結できる点ではとっつきやすいと思います。
Shutterstock
20言語と9種の通貨に対応しているグローバル企業が運営している、こちらも大手のストックサイト。日本語にも対応しています。
クリエイターにはランクアップ制度があります。ただし、レベルは元旦にリセットされる仕様。年初にはTwitterで悲鳴がしばしば聞こえてくるサイトはこちらです。
SUZURI
2023年2月から、ストック素材が販売できるようになりました。aiデータも可能。こちらはリリースされてからまだ数か月ですが、書籍や壁紙、フォントなど、多種多様なダウンロード素材が公開されています。アイデア次第でダウンロードできる素材であれば、規約さえ守れば拡張子の許容範囲も広い点が特徴です。
SUZURI自体は自身のデザインのコップやクッションを作ったり、販売できるサイトです。そのためダウンロード素材で公開されているものも、どちらかというと素材というよりも「作品」という位置づけで投稿している人が多いように感じます。広告素材ではなく、自分自身の作品を広めたい!という方には向いているプラットフォームかも。
REALFABRIC(リアルファブリック)
布、生地のデータとして入稿するストックサイトです。パターンと呼ばれる繰り返しの模様を使ったデザインを投稿し、自身のオリジナル布地を作ることも可能です。自分でデザインしたイラストで我が子の小物を作るのが密かな夢の私にとって、2023年チャレンジしたいサイトの一つ。
Happy Fabric
REALFABLIC と同様、布地のデータとして入稿するストックサイトです。1m から記事を作ることができ、販売できた生地の10% が還元される仕組みです。10%は多いのか、少ないのか、判断は難しいところですが、設定金額によりバックする料金が明確と言えば明確。2015年にオープンした、ストック界隈では後発のストックサイト。少ないサイズから記事を作れるため、印刷結果を試しに見てみたいときにも有効そうです。
ストックサイトの特徴一覧
ストックサイトには投稿できるデータの種類に違いがあります。今回はストックイラスト、にフォーカスして特徴を整理してみました。ご参考ください。
※規約は随時変更される可能性があります。最新情報は都度公式サイトページをご参考ください。
サイト名 | 投稿可能な形式 | 投稿手段 | 想定の利用用途 | カラー種別 |
---|---|---|---|---|
Adobe Stock | .ai、JPEG | Web | 指定なし | RGB or YMCK |
iStock | EPS、JPEG | スマホアプリ | 指定なし | RGB or YMCK |
Shutterstock | EPS、JPEG、TIFF | Web | 指定なし | RGB |
SUZURI | ai,jpeg,png 他多数 | ー | ー | ー |
REALFABRIC | jpg, psd, tif, png | Web | 布地 | RGB |
Happy Fabric | TIFF、JPEG | Web | 布地 | RGB or YMCK |
まとめ
Adobe Illustrator を使って製作するなら、Adobe Stock は必ず登録をお勧めします。EPSに変換せずとも ai データをそのまま投稿できるので、これから始める人にはとっつきやすいと思います。私自身、なんだ最初に試してみたものの、2022年度は Adobe Stock 一本に途中から絞って投稿を続けた結果、ダウンロード数は5倍に伸びました(ベースが少ないんですけどね)。
2番目は PIXTA。参考情報や狙い目のイベント素材など、色々なレクチャーも充実しています。私自身、PIXTAは初回登録したものの製作時間に時間がかかってしまうタイプで2022年は途中で脱落…。今年はリベンジします。
まずは最初、1つのサイトに絞ってコツをつかむ方が私には合っていたようですが、もちろん複数サイトを同時に登録してみる手もあります。1つの作品が、Aというサイトでは人気、Bというサイトではいまいち、ということはよくあります。並べるショップにより特性と作品の相性もある、ということ。1個作ったらいちどに4種類のショップに並べる方が販売確率を上げることにもつながります。
まずはこの記事のラインナップを参考に、チャレンジしてみてくださいね。
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