Adobe Stock のバリエーションは何個までOKか?色違いはいくつまで?【実証済】
Adobe Stock のバリエーションについての情報共有です(色違い、カラーバリエーションを含む)。
ストック界隈での「バリエーション」とは
同じデザインをもとに、色違いの作品を作ることを「カラーバリエーション」と言います。色だけでなく、線のタッチが違うようなパターンだったり、色の重ね方が違う、というような場合もあります。これらも同じデザインをもとにしているため「元をたどれば同じ作品」がストック界隈での「バリエーション」です。
ストック作品を制作している側からすると、1つのデザインで複数のバリエーションが作れると「制作工数が削減できる」というメリットがありますね。では、いくつでもカラーバリエーションを作成していいのかというと、必ずしもそうではありません。ストックサイトの種類によっては「スパム」と扱われしまい、作品自体がNGとみなされてしまうケースもあります。
Adobe Stock の場合に許可されるバリエーションの数
Adobe Stock の場合、公開されているマニュアルには明確に「3つまで」と明記されています。
ベクターアート(下記、抜粋)
アドビの目標は、購入者に多種多様なベクターアートを提供することです。ファイルの違いが背景色や効果のみの場合、提出しても不採用になります。購入者は、プロジェクトのニーズに基づいてアイコンやその他単純なオブジェクトをカスタマイズすることを好みます。より複雑なベクターアートの場合、全体的なカラー合成のバリエーションをいくつか提出したり、パターンやオブジェクトを再配置したりすることが求められます。一般に、1 つのファイルにつき最大で 3 つのバリエーションの提出は許容されます。
https://helpx.adobe.com/jp/stock/contributor/help/similar-vs-spamming.html
Adobe Stock で遭遇したエラー
これまでも何度か1デザインで3種類のカラーバリエーションを投稿し、公開も承認された手順で実施したところ、1種類のみ否認される事象に遭遇しました。
衝撃。3つ提出、2個OK、1個NG。
— かとみさ / 加藤ミサ (@KatoMisa3) January 27, 2023
「同じベクター画像または類似したベクターの 3 色以上のカラーバリエーションは認められません。」
ちなみに3つまで許容します、とマニュアルには明記されています。同様の手法で投稿歴もあり。問い合わせるしかないか・・・https://t.co/6CafZ1GxFK#adobestock
解せません。。問い合わせようかとも思いましたが、マニュアル上明記されているにもかかわらず、2個のみOK、1個がNG、ではどうにも数が合いません。しかも昨年、何度も同じ手順でOKだったカラーバリエーションでのNGです。エラーメッセージも「類似」であり「すでにバリエーションが3つ以上存在する」というものでした。どう考えても、2つなのに。
解消策
やや強引ですが、落選してしまった1作品を再度、申請しました。これでもダメなら、正式に問い合わせをしようと腹をくくり、申請をしたところすんなり許諾されました。
【速報】みなさあああああん!
— かとみさ / 加藤ミサ (@KatoMisa3) February 1, 2023
いけた!無事最後の一個(青)も通りカラバリ三色展開完了しましたっ😍💕 https://t.co/Osb3YoAbkg pic.twitter.com/72X4g1Mhk5
大手ストックサイトでも、こういうことがあるのですね。。ということで、改めて正しく申請をしていれば3つまでなら投稿OK、を体現できたのでございました。(改めて申請してくださったご担当者様、ありがとうございます)
まとめ
公式なルールは各ストック運営企業のマニュアルのどこかに明記されています。今回のバリエーションの例でも分かるように、「どれくらいならOKなのだろう」と疑問を持ったらまずはマニュアルを探してみることをお勧めします。だいたいどこかに、明記してくれています。仮に何かの誤り(?)で最初はOKだったからと言ってルールに気づかずにいると、うっかり悪意のあるアカウントと判別されてしまうリスクがあります。最悪の場合、アカウント凍結、今までの作品で得た報酬類も没収、というケースも最悪あり得ます。
今回はAdobe Stockの場合を例に挙げましたが、他ストックサイトの場合でも必ずどこかにルールは記載されています。まずは、最低要件を確認してから投稿することをお勧めします。「○○だったら楽なのになぁ、便利なのになぁ、、」と思った裏っぽい技ほど、何かしら規制されていると思っておく方が無難かもしれません。アカウント凍結されてからでは遅いので、初めての試みはそろりそろりと、私は歩もうかと思います。
補足
Twitterのコメントでも残していますが、今回は「1度NGだった作品を再度投稿する」という手段をとっています。Adobe Stock の場合、JPEG+AIデータをZIP化してベクターデータを投稿します。ZIPファイル名が同じだった場合、すでにチャレンジ済と判断されて審査対象にすら上がらない可能性を考慮し、ZIPファイル名のみ「○○-2.zip」のように文字列を付加して別のファイルとみなされるように対処したうえで申請しました。
同じように「3種類まで、という制約は満たしているにもかかわらず1作品のみ却下された」という体験をされた方は、あきらめずに改めて再申請してみてください。
※それでも難しい場合、当サイトではなく Adobe社への確認をお願いいたします。
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